猛毒日記

ギタリスト、大高ジャッキーのブログ

藤井青銅

最初に読んだのが「ラジオな日々」この本もメチャ面白かった。藤井氏の伝記みたいな本だ。個人的にラジオの方がテレビよりよく(見ないけど)聞くので、こう言った本には弱い。

 

2冊目は「ラジオにもほどがある」。伊集院光を見出したり、オードリーの若林氏に売れない頃に看板番組をもたせたりしていた頃の本だ。いっこく堂の話は特に感動して思わず涙してしまった。

 

そして今回が「愛と青春のサンバイマン」。藤井氏の小説だ。最初氏の「あなたに似た街」を読み始めたのだが、いまいち体調が乗らなかったのでこの本を読むことにした。

それが読んでいてハラハラさせられた。

どちらかというとノン・フィクションが好きな自分にとって先の2冊は好きになるに決まっていたが、小説でここまで面白かったのは久しぶりだ。最後は「愛と青春」で終わってくれる。2転3転どころか10転20転する展開には時には吹き出しながらもここまで面白い作品を書けるのは当の本人がユーモアに満ち溢れている人なんだなと思わされた。

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これから植本一子の「家族最後の日」を読もうかと思っている。この本は図書館で予約がいっぱいでやっと自分の番に回ってきて急いで取りに行ったが、第1章「母の場合」第2章「義弟の場合」が体調に合わなかった。やっぱり読みたいのは第3章「夫の場合」に決まってるでしょ?ということで、「働けECD」も途中で返しちゃうし、もう買わない限り(本は基本的に買わない。図書館で十分)読むチャンスはないが、今回も興味のあるところからしか読まない。疑問に思うところが多し。

 

しかし、本は読み終わった時の感じがたまらなく清々しい。面白い本ほど「読み終えたくない」という気持ちと同居して進んでしまう。あと、面白い本は体調に関わらずページが進む。藤井青銅氏のラジオが聞けないので(情報に疎い)、本を読むしかない。間違いなく今年自分にとって一番の作家。

 

これからさっき借りてきた「幸せな裏方」を読むことにした。

 

藤井青銅さんの「幸せな裏方」を読み終える。

2017年3月著なので最新作だろう。

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内容は放送作家としての仕事の「はみ出し感(プロデュースや本の執筆など)」について。

藤井さんについては「ラジオな日々」「ラジオにもほどがある」「愛と青春のサンバイマン」と今回の本を読んだ。

 

ラジオが好きなので、図書館のネット検索でキーワード「ラジオ」と入れたとこりヒットしたのが藤井さんの本だった。

これらの本はかなり面白い。ラジオの裏側が描かれている。

松田聖子と仕事したり伊集院光を見出したり色々やっておられるのだが、ネタ的に被るところが多々ある。

それに躊躇して今回の「幸せな裏方」は読もうにも先に進めないまま時間が経ってしまった。

 

だが、第2章の大滝詠一との話から急に面白くなり、残り5章まで一気に1日で読んでしまった。

面白くないわけがないので、進んで読むべきだ。そう自分に言い聞かせたぐらい面白かった。

 

エッセイ集になっているので、一話完結、その一話が4~5ページなのも読みやすいと思ったが、最初は逆でエンジンがかかり始めで終わるかい、とシラけてしまった。

 

こういう風に書いていると自分はかなりネガティヴな思考のヤツだと思われがちだが、ネタバレ的なことは書きたくないので、そこは触れないとして、最後の方になると「この本もう少しで終わっちゃうのか…」という気持ちになりました。

 

物を生む苦しみは当然あって、しかもその経過を結果オーライだが楽しんでいる姿に尊敬してしまうではないか。

そして、活字屋なので文章が上手い。落語の脚本を書くぐらいだから相当に達者なんだろうけど、いわゆる難しい表現はしない。ここが垢抜けているかいないかの大きなポイントだと思う。

 

ラジオっていいよ。夢がある。自分は中学の時にディスクジョッキーになりたくて電子工作のキットで作ったコンデンサーマイクをコンポに繋げてカセットテープにトークと音楽を録音していた。そのテープを2本父親が保管していてくれて、晴れて31年ぶりに聞けたのだ。かなり小っ恥ずかしいのだが他に誰に聞かせるわけでもないので良しとする。

 

ポッドキャスト形式で始められないかとも考えたが楽曲の著作権の問題をクリアできなくて企画はペンディングになっている。コレクターズのポッドキャストだって自分たちの曲すらかけられないのだ。

 

「カセット・ケース・クラフト」という電子工作の80年代の本があって図書館から借りているが、そこに載っている「FMステレオステーション」を作ってみるしかない。秋葉原のラジオデパートに行って。海賊FM局を立ち上げるしかないだろう。

 

話は大幅にそれたが、「幸せな裏方」めちゃめちゃ面白いのでおすすめです。「愛と青春のサンバイマン」は小説なのでいいとして、「ラジオな日々」「ラジオにもほどがある」は読まないでいきなり「幸せな裏方」を読むことを推奨します。でもなあ、「ラジオな日々」も「ラジオにもほどがある」もこれまたすごく面白かったんだ。どうするかなあ。。。

 

自分の場合、本を読むペースが遅いので、またパラパラとめくって「はい、お終い」では気が済まないタイプなので真剣に読む。寺山修司の短編映画で本当自分の目の間に何かが現れたら、というのがあった。それとは全然関係ないんだけど、速く読む方法ってあるじゃない?何ていうのか知らないけど。何か胡散臭くて調べる気にもならない。

 

活字が頭に入るのに時間がかかる。本を読んでる間って何か楽しめていない自分も存在するんだ。闘ってるって言ったら大袈裟かもしれないが。読み終えた時に何かから解放されるかといったそうでもないのだが…。

 

ディスクジョッキーっていい仕事だと思う。特に渋谷のラジオでやっているイッチャンの「渋谷のナイト」や奈良美智さんの「親父ロック部」なんてそんなにやり甲斐があるラジオはないと感じた。